2017年SMBC日本シリーズ
福岡ソフトバンクホークス VS 横浜DENAベイスターズ
は11月4日にヤフオクドームで行われた第6戦で福岡ソフトバンクホークスが横浜DENAベイスターズを
下し、結果は4勝2敗で2年ぶり8度目の日本一を決めました!
ここで今回の日本シリーズでポイントとなった所を個人的な見解でピックアップしていきたいと思います。
◯チーム与四死球と盗塁数の比較
野球は点を取り合うスポーツです。点を取るためにはランナーを出す必要があります。
打者は打っても3割しか打てません。
そこで四死球は出塁率を大きく上げる要因ともなりランナーが出れば得点できます。
そのランナーをバントなどでアウトを重ねずに進塁をすればこれも得点できる機会が増えます。
福岡ソフトバンクホークス
第1戦 3
第2戦 3
第3戦 7
第4戦 1
第5戦 1
第6戦 4
合計 19
横浜DENAベイスターズ
第1戦 6
第2戦 3
第3戦 5
第4戦 3
第5戦 4
第6戦 6
合計 27
またチーム盗塁数の比較
福岡ソフトバンクホークス 6
横浜DENAベイスターズ 2
と盗塁数でも福岡ソフトバンクホークスが優位となりました。
より多くランナーが出塁し、そのランナーを進めることができた福岡ソフトバンクホークスのほうが
必然的に得点できる機会が増え、勝利に繋がったと言えます。
また、福岡ソフトバンクホークスのキャッチャー甲斐、高谷がよく横浜DENAベイスターズの盗塁を刺していました。
◯チーム失策数は両チームほぼ変わらないが、横浜DENAベイスターズには見えない失策が敗戦の要因に
守備失策はランナーを出すとともに、進塁・失点に繋がります。
チーム失策数
福岡ソフトバンクホークス 3
横浜DENAベイスターズ 4
特に横浜DENAベイスターズの場合、失策した回での失点が多く結果的にそれが決勝点になってしまった試合もありました。
横浜DENAベイスターズのほうがプレーにおいての細かいミスが敗因となりました。
第1戦から第3戦まではソフトバンクホークスが3連勝をし、やはりレギュラーシーズン90勝したチームと
レギュラーシーズン3位とでは力の差がありすぎるのとの見方をする人も多かったようで。
しかし、第4戦横浜DENAベイスターズ先発濱口投手の力投と第5戦先発石田投手、あとは今永投手の
サウスポー3投手の力投でチーム全体が奮起したかのように、
第6戦に入る頃にはどちらが勝ってもおかしくないという雰囲気にまでなりました。
◯第6戦、サファテの気合の3イニング!日本シリーズMVP!
優勝が決まった第6戦、サファテは1点負けている9回から登板。9回ウラに内川がホームランで同点にすると
そのまま10回、11回と登板しました。サファテは来日以来一度も1試合3回を投げておらず、今シーズンも
1試合2回を投げたこともありません。
工藤監督もこの試合で決めるという心意気が伝わってきました。
第6戦、9回ウラキャプテン内川の起死回生のホームラン!
1点リードされた9回ウラ、横浜DENAベイスターズは絶対的守護神・山崎康晃が登板。
バッターは内川。内川は責任感が人一倍強い選手です。
その時内川はわかっていました。
『自分にはストレートは投げてこない』
その読み通り、山崎康晃のツーシームをレフトスタンドへ叩き込みました!
読みで同点ホームランを打った内川と横浜DENAベイスターズバッテリーとの
積み上げてきたキャリアの差を感じました。
優勝を決めた時の工藤監督の目に浮かんだ涙が印象的でした。
圧倒的戦力で勝利を厳命された指揮官へのプレッシャーは半端ないものと想像できます。
約束された勝利などない。
解き放たれた感情が出てきた工藤監督でした。